家庭菜園では、植え付け前に「元肥」を入れていても、野菜の生育期間が長くなると肥料分が不足することがあります。
そこで必要になるのが「追肥」です。
追肥とは、野菜の生育途中に追加で与える肥料のこと。
ただし、追肥には粒状肥料、緩効性肥料、錠剤タイプ、有機質肥料などさまざまな種類があり、
- いつ追肥すればいい?
- 粒状と錠剤はどちらが使いやすい?
- できるだけ追肥の回数を減らしたい
- プランターでも使いやすい肥料は?
- 有機肥料と化成肥料はどちらを選べばいい?
と迷いやすいところです。
この記事では、家庭菜園で使いやすい追肥を5種類に絞り、成分・肥効・使いやすさ・栽培環境を比較します。
先に結論|おすすめの追肥はこれ
まずは、自分の栽培スタイルに合うものを確認してください。
| こんな方 | おすすめ | 特徴 |
|---|---|---|
| 初心者で幅広い野菜に使いたい | 今日から野菜 野菜を育てる肥料 | N-P-Kが均等で微量要素も配合 |
| 追肥の回数を減らしたい | マイガーデン植物全般用 | 緩効性タイプ |
| プランターで手軽に追肥したい | プロミック いろいろな植物用 | 土の上に置くだけ |
| 有機質肥料を使いたい | 東商 有機100%野菜の肥料 | 有機100% |
| ベランダ・室内で臭いを避けたい | IBのチカラ グリーンそだちEX | 無臭・清潔な緩効性肥料 |
迷ったら「追肥の頻度」と「栽培場所」で選ぶと失敗しにくくなります。
追肥とは?元肥との違い
元肥は、野菜を植え付ける前に土へ施す肥料です。
一方、追肥は植え付け後の生育途中に追加する肥料です。
元肥の種類や選び方については、「家庭菜園向け元肥おすすめ5選」で詳しく解説しています。
元肥
植え付け前
↓
初期生育に必要な肥料分を準備
追肥
生育途中
↓
不足してくる肥料分を補う
特にトマト・ナス・キュウリなど、長期間にわたって収穫する野菜では、元肥だけでなく追肥を組み合わせて管理することがあります
ナスやキュウリなどの肥料管理については、野菜別の記事でも詳しく解説しています。
追肥はいつする?
「植え付けから○週間後」と一律に決めるより、育てている野菜・使用する肥料・生育状態を確認することが重要です。
例えば、今回紹介する「今日から野菜 野菜を育てる肥料」は、植え付け後の生育途中にも使用でき、メーカーは植え付け後1か月を目安とした使用方法を案内しています。
また、東商「有機100%野菜の肥料」は、苗を植え付けた場合、植え付け3週間後から2週間に1回という使用方法が案内されています。
つまり、
「追肥は必ず2週間ごと」
というように決めるのではなく、商品の使用方法を基本に、野菜の生育状態を確認するのがおすすめです。
肥料不足は葉の色だけで判断しない
葉の色が薄くなったり、生育が鈍くなったりすると肥料不足が疑われます。
ただし、葉の黄化や生育不良は、
- 水不足
- 水の与えすぎ
- 日照不足
- 根の傷み
- 病害虫
- 温度などの環境条件
でも起こります。
そのため、
「葉が黄色い=肥料不足」
と決めつけて追肥するのは避けましょう。
まず水やり、日当たり、病害虫なども確認し、それでも肥料不足が疑われる場合に追肥を検討します。
追肥の選び方|3つのポイント
1.速効性か緩効性か
追肥には、比較的早く効くタイプと、ゆっくり長く効くタイプがあります。
速効性タイプ
- 肥料を早く効かせたい
- 生育状態を見ながら調整したい
という方に向いています。
緩効性タイプ
- 追肥の回数を減らしたい
- 忙しくて頻繁に管理できない
- 肥料を少しずつ効かせたい
という方に向いています。
どちらが優れているというより、自分の管理方法に合わせて選ぶことが大切です。
2.「1kg単価」だけでコスパを判断しない
元記事では1kg単価を大きな比較軸にしていますが、追肥の場合は注意が必要です。
肥料は商品によって、
- 1回あたりの使用量
- 施肥する頻度
- 肥効期間
- 栽培する野菜
- 栽培面積
が違います。
そのため、
1kg単価が安い=最もコスパがいい
とは限りません。
例えば、少し価格が高い緩効性肥料でも、追肥の回数を減らせれば、作業の手間まで含めて使いやすい場合があります。
家庭菜園では、肥料代+追肥の手間で考えるのがおすすめです。
3.栽培場所で選ぶ
ベランダや室内に近い環境では、肥料の臭いも重要なポイントです。
畑
有機質肥料を含めて幅広く選べる
ベランダ
臭いが少なく、計量・施肥しやすいタイプが便利
室内
無臭で清潔に扱えるタイプが候補
特に「プロミック」はメーカーが「においもなく清潔」で、ベランダや室内でも使用できるとしています。
追肥おすすめ5選を比較
| 商品 | タイプ | N-P-K | 肥効の目安 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 今日から野菜 野菜を育てる肥料 | 粒状 | 8-8-8+Mg・Ca・微量要素 | 商品仕様による | バランス型・有機入り | 初心者・汎用 |
| マイガーデン植物全般用 | 粒状・緩効性 | 11-11-7 | 長期間 | 追肥を減らしやすい | 長期栽培 |
| プロミック いろいろな植物用 | 錠剤・緩効性 | 12-12-12+微量要素等 | 約2か月 | 置くだけ | プランター |
| 東商 有機100%野菜の肥料 | 有機質 | 4-4-1.5 | 商品仕様による | 有機100% | 有機志向 |
| IBのチカラ グリーンそだちEX | 粒状・緩効性 | 10-10-10+Mg1.0 | 緩効性 | 無臭・清潔 | ベランダ・室内 |
※肥効期間や施肥量は商品によって異なります。使用時は必ず商品ラベルを確認してください。
1.今日から野菜 野菜を育てる肥料
初心者が幅広い野菜に使いやすい
「今日から野菜 野菜を育てる肥料」は、窒素・リン酸・カリがそれぞれ8%のN8-P8-K8を基本に、マグネシウム、カルシウム、微量要素、有機原料を配合した肥料です。
野菜の生育に必要な主要な肥料成分をバランスよく含んでいるため、いろいろな野菜を育てる家庭菜園で使いやすいのが特徴です。
メーカーでは、植え付け時だけでなく生育途中にも使用する方法を案内しています。
初めて追肥をする方が、「とりあえず幅広い野菜に使える肥料を1つ選びたい」という場合に候補になります。
こんな方におすすめ
- 家庭菜園初心者
- いろいろな野菜を育てている
- 1種類の肥料で幅広く対応したい
- 微量要素も含んだ肥料を使いたい
向いていない方
- とにかく価格を抑えたい
- 追肥の回数を最小限にしたい
2.マイガーデン植物全般用
追肥の回数を減らしたい方に
マイガーデン植物全般用は、N11-P11-K7を配合した緩効性タイプの肥料です。
一般的な速効性肥料とは異なり、肥料成分がゆっくり効くため、追肥の回数を減らしたい方に向いています。
特に、
- トマト
- ナス
- ピーマン
- その他の長期栽培
など、長く育てる野菜の肥料管理をできるだけ簡単にしたい場合に候補になります。
ただし、肥効期間や施肥量は使用する製品の表示を確認し、野菜の生育状況に合わせて管理しましょう。
こんな方におすすめ
- 長期間野菜を育てる
- 追肥の回数を減らしたい
- 忙しくて頻繁に肥料を与えられない
- 元肥と追肥を同じシリーズで管理したい
向いていない方
- すぐに肥料を効かせたい
- 生育状態を見ながら細かく調整したい
3.プロミック いろいろな植物用
土の上に置くだけの錠剤タイプ
プロミック いろいろな植物用は、N12-P12-K12にマグネシウム、マンガン、ホウ素、カルシウムを配合した錠剤タイプの肥料です。
最大の特徴は、土に置くだけで追肥できる手軽さ。
メーカーによると、早く効く成分とゆっくり効く成分を含み、肥料効果は約2か月持続します。
例えば65cmプランターでは、1株あたり2錠が使用量の目安として案内されています。
ただし、プロミックは土の中へ埋め込むのではなく、土の表面に置いて使用する肥料です。
植え付け・植え替え直後ではなく、メーカーはおよそ1か月後からの使用を案内しています。
こんな方におすすめ
- プランター栽培
- 追肥を簡単に済ませたい
- 計量が面倒
- ベランダで使いたい
- 肥料の臭いが気になる
向いていない方
- 広い畑で大量に使いたい
- 粒状肥料をまとめて施したい
- 施肥量を細かく調整したい
4.東商 有機100%野菜の肥料
有機質肥料を使いたい方に
東商「有機100%野菜の肥料」は、魚粉や骨粉などの有機質原料を使用した肥料で、N4-P4-K1.5です。150g、650g、1.8kg、4kgのサイズが用意されています。
元肥だけでなく追肥にも使用できます。
メーカーの案内では、菜園での追肥は1㎡あたり50~100g、苗を植え付けた場合は植え付け3週間後から2週間に1回という使用方法が示されています。
化成肥料ではなく、有機質肥料を使って家庭菜園をしたい方に向いています。
ただし、有機質肥料は化成肥料とは肥料分の効き方が異なるため、即効性だけを求める方には向きません。
こんな方におすすめ
- 有機質肥料を使いたい
- 化成肥料以外の選択肢を探している
- 畑で追肥したい
- 有機栽培を意識している
向いていない方
- 即効性を最優先したい
- 室内で臭いを完全に避けたい
- 少量を手軽に置くだけで済ませたい
5.IBのチカラ グリーンそだちEX
ベランダ・室内でも使いやすい緩効性肥料
花ごころの「IBのチカラ グリーンそだちEX」は、N10-P10-K10+マグネシウム1.0を配合した緩効性肥料です。
メーカーは、無臭で清潔な肥料なので室内でも使用できるとしています。
また、ゆっくり長く効くタイプなので、頻繁に追肥するのが難しい方にも使いやすい肥料です。
ベランダやマンションなど、臭いへの配慮が必要な環境では特に候補になります。
なお、現在の公式商品名は「IBのチカラ グリーンそだちEX」です。N10-P10-K10+Mg1.0で、80g・500g・1.4kgがラインアップされています。
こんな方におすすめ
- ベランダで野菜を育てている
- 室内で使える肥料を探している
- 臭いが気になる
- 緩効性肥料を使いたい
- マンションなどで家庭菜園をしている
向いていない方
- 即効性を最優先したい
- 広い畑で大量に使いたい
追肥は多く与えればいいわけではない
肥料不足を心配して、規定量より多く肥料を与えるのはおすすめできません。
肥料を過剰に与えると、植物の生育バランスを崩したり、根に負担をかけたりする可能性があります。
特に初心者は、
「少し多めに入れておけばよく育つ」
と考えず、商品の使用量を守ることが重要です。
また、元肥を入れている場合は、元肥と追肥の成分が重複することもあります。
複数の肥料を使う場合は、成分や施肥量を確認しましょう。
固形肥料と液体肥料、どちらがいい?
追肥には粒状・錠剤などの固形肥料だけでなく、液体肥料もあります。
固形肥料
- 効果が比較的長く続くタイプがある
- 施肥の回数を減らしやすい
- 土に置く・まくなど、使い方が簡単
液体肥料
- 水で薄めて使用する
- 肥料分を早く補給したい場合に使いやすい
- 生育状態に合わせて使用頻度を調整しやすい
そのため、
普段の追肥=固形肥料
早く肥料分を補いたい場合=液体肥料
というように使い分ける方法もあります。
液体肥料について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
用途別|おすすめの追肥はこれ
初めて追肥するなら
→ 今日から野菜 野菜を育てる肥料
N8-P8-K8にマグネシウム、カルシウム、微量要素などを配合しており、幅広い野菜に使いやすいタイプです。
追肥の手間を減らしたいなら
→ マイガーデン植物全般用
緩効性タイプなので、頻繁に追肥するのが面倒な方に向いています。
プランターで簡単に追肥したいなら
→ プロミック いろいろな植物用
土の上に置くだけなので、計量してまくタイプよりも手軽です。約2か月の肥料効果が続くとメーカーが案内しています。
有機質肥料を使いたいなら
→ 東商 有機100%野菜の肥料
有機質原料のみで作られた肥料で、追肥にも使用できます。
有機肥料の種類や元肥・追肥での使い分けについては、「家庭菜園向け有機肥料おすすめ5選」で詳しく比較しています。
ベランダ・室内で使うなら
→ IBのチカラ グリーンそだちEX
無臭・清潔で、室内でも使いやすい緩効性肥料です。
追肥おすすめ5選まとめ
追肥を選ぶときは、単純な価格だけではなく、
- どのくらいの頻度で追肥できるか
- 速効性と緩効性のどちらが合うか
- 畑・プランターなど栽培場所はどこか
- 臭いを気にする必要があるか
を確認しましょう。
今回紹介した5商品をまとめると、
| 商品 | 特徴 |
|---|---|
| 今日から野菜 | 初心者が幅広く使いやすい |
| マイガーデン | 追肥の回数を減らしたい |
| プロミック | 置くだけで簡単 |
| 東商 有機100%野菜の肥料 | 有機質肥料を使いたい |
| IBのチカラ グリーンそだちEX | ベランダ・室内向け |
「どれが一番優れているか」ではなく、「自分の家庭菜園にどれが合っているか」で選ぶことが大切です。
また、追肥の時期や使用量は野菜の種類と肥料によって異なります。
実際に使用するときは、必ず商品のパッケージや説明書に記載された使用方法を確認してください。
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