家庭菜園で有機肥料を使ってみたいけれど、
- どの有機肥料を選べばいい?
- 元肥と追肥のどちらに使える?
- 有機肥料は臭くない?
- プランターでも使える?
- 化成肥料と何が違う?
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
有機肥料は、原料や発酵方法、肥料成分、使い方によって特徴が大きく異なります。
そのため、「有機肥料ならどれでも同じ」ではありません。
この記事では、家庭菜園で使いやすい有機肥料を5種類に絞り、元肥・追肥・土づくり・臭い・使いやすさの観点から比較します。
先に結論|おすすめの有機肥料はこれ
まずは、目的別に選んでみてください。
| こんな方 | おすすめ | 特徴 |
|---|---|---|
| 手軽に有機肥料を使いたい | 自然応用科学 まくだけ有機肥料 | 粒状で扱いやすい |
| 土づくりから始めたい | ニッコン 大地の実りUT | 土と混ぜて使うタイプ |
| 有機肥料で元肥・追肥をしたい | サンアンドホープ ぼかし完熟有機100% | 発酵済みのぼかし肥料 |
| ベランダで臭いを抑えたい | バイオゴールド オリジナル | 水をかけると無臭になる |
| 野菜の追肥に使いたい | 東商 有機100%野菜の肥料 | 野菜向けの有機100%肥料 |
迷ったら、「元肥に使うのか」「追肥に使うのか」「どこで使うのか」の3点から選ぶと分かりやすくなります。
有機肥料とは?
有機肥料とは、動植物由来などの有機質を原料とした肥料です。
代表的な原料には、
- 魚粉
- 油かす
- 骨粉
- 鶏ふん
- 植物性原料
- 米ぬか
などがあります。
また、原料を発酵させた「ぼかし肥料」のようなタイプもあります。
有機肥料は、化成肥料とは原料や肥料分の効き方が異なるため、使う目的に合わせて選ぶことが重要です。
有機肥料は元肥と追肥のどちらに使える?
商品によって異なります。
有機肥料の中には、
- 元肥向け
- 追肥向け
- 元肥・追肥の両方に使えるもの
があります。
例えば東商の「有機100%野菜の肥料」は、元肥だけでなく追肥にも使用できます。
一方で、商品によって施肥量や使用時期が大きく異なるため、「有機肥料だからこの使い方」と決めつけず、商品ラベルを確認することが大切です。
有機肥料の選び方|4つのポイント
1.元肥か追肥か
まず確認したいのが「何に使うか」です。
元肥として使いたい
植え付け前に土へ混ぜ込む場合は、土づくりと合わせて使いやすい有機肥料が候補になります。
元肥の種類や選び方については「家庭菜園向け元肥おすすめ5選」で詳しく解説しています。
追肥として使いたい
生育途中に追加する場合は、粒状で扱いやすいものや、野菜向けに設計された商品が便利です。家庭菜園で使いやすい追肥については「家庭菜園向け追肥おすすめ5選」で比較しています。
商品によっては元肥・追肥の両方に使用できます。
2.有機肥料の原料を見る
有機肥料は商品によって原料が異なります。
例えば、
- 魚粉
- 骨粉
- 鶏ふん
- 植物性原料
- 複数の天然原料
などがあります。
「有機肥料」という名前だけで選ぶのではなく、どんな原料が使われているのかも確認すると、自分の目的に合った商品を選びやすくなります。
3.臭いを確認する
有機肥料を選ぶときに気になるのが臭いです。
特に、
- ベランダ
- マンション
- 住宅密集地
- 室内に近い場所
では、臭いへの配慮が必要です。
一方、バイオゴールド オリジナルは、高温処理された天然有機肥料で、水をかけると無臭になる特性がメーカー・販売店から案内されています。
そのため、臭いが気になる環境では候補になります。
4.価格だけで比較しない
有機肥料は1kgあたりの価格に大きな差があります。
しかし、
1kg単価が安い=コスパが良い
とは限りません。
商品によって、
- 1回の使用量
- 施肥頻度
- 元肥・追肥の用途
- 栽培面積
- 扱いやすさ
が異なるからです。
家庭菜園では、肥料代だけでなく使いやすさや施肥の手間も含めて判断するのがおすすめです。
有機肥料おすすめ5選
| 商品 | タイプ | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 自然応用科学 まくだけ有機肥料 | 粒状 | まきやすく扱いやすい | 手軽に使いたい |
| ニッコン 大地の実りUT | 有機肥料 | 土に混ぜて使う | 土づくりを重視 |
| サンアンドホープ ぼかし完熟有機100% | ぼかし肥料 | 発酵済み・元肥や追肥に使いやすい | 有機栽培を重視 |
| バイオゴールド オリジナル | 固形有機肥料 | 水をかけると無臭になる | ベランダ・鉢植え |
| 東商 有機100%野菜の肥料 | 有機100% | 野菜向け・追肥にも使用可能 | 野菜中心の家庭菜園 |
1.自然応用科学 野菜と花のまくだけ有機肥料
手軽さを重視する方に
自然応用科学の「野菜と花のまくだけ有機肥料」は、粒状タイプで扱いやすく、家庭菜園で手軽に使いたい方に向いている有機肥料です。
有機肥料は粉状だと計量や施肥が面倒に感じることがありますが、粒状タイプなら必要な場所にまきやすいのがメリットです。
特に、
- 初めて有機肥料を使う
- 粒状肥料の方が扱いやすい
- プランターや小規模家庭菜園で使いたい
という方に向いています。
一方で、広い畑で大量に使う場合は、大容量タイプと比較してコストを確認した方がよいでしょう。
こんな方におすすめ
- 手軽に有機肥料を使いたい
- 粒状タイプが好き
- プランター栽培
- 小規模な家庭菜園
向いていない方
- 広い畑で大量に使いたい
- 肥料代を最優先したい
2.ニッコン オーガニック肥料 大地の実りUT
土づくりから始めたい方に
「大地の実りUT」は、とうもろこし由来の有機肥料です。
メーカーでは、土に混ぜて使用する元肥として、プランターや家庭菜園での使用方法を案内しています。20Lの土に800g、家庭菜園では1.5㎡に5kgという使用量が紹介されています。
また、メーカーは消石灰を別に用意しなくてもよいことを特徴として紹介しています。
そのため、
「土づくりと肥料をまとめて考えたい」
という初心者には分かりやすい商品です。
ただし、土壌pHは畑や培養土の状態によって異なるため、すでに石灰を施している場合などは、成分が重複しないよう確認してください。
こんな方におすすめ
- 家庭菜園の土づくりから始めたい
- 元肥として使いたい
- 肥料と土づくりをまとめて考えたい
- 初心者でも分かりやすい商品を選びたい
向いていない方
- 土壌pHを細かく管理している
- すでに必要な土壌改良を済ませている
- 追肥専用の肥料を探している
3.サンアンドホープ ぼかし完熟有機100%肥料
発酵済みのぼかし肥料を使いたい方に
「ぼかし完熟有機100%肥料」は、発酵処理された有機肥料です。
現在確認できる商品情報では、**窒素4・リン酸4・カリ2、有機100%**で、元肥・追肥・置き肥などに使用できるとされています。
発酵済みであることから、有機肥料特有の扱いにくさを抑えながら使用しやすいタイプです。
また、アミノ酸や微量要素を含むことも特徴として紹介されています。
ただし、
「この肥料を使えば糖度が上がる」
などと一律に考えるのではなく、日照、水やり、温度、品種、肥料管理などを含めて野菜の品質が決まると考えましょう。
こんな方におすすめ
- ぼかし肥料を使いたい
- 有機100%の肥料を選びたい
- 元肥・追肥の両方に使いたい
- 野菜の味にもこだわりたい
向いていない方
- 即効性を最優先したい
- 化成肥料のように成分を細かく管理したい
4.バイオゴールド オリジナル
ベランダや鉢植えで臭いが気になる方に
バイオゴールド オリジナルは、天然素材を熟成させた固形タイプの有機肥料です。
野菜だけでなく、ハーブ、観葉植物、樹木、盆栽など幅広い植物に使用できます。
特徴的なのが臭いへの配慮です。
販売店の製品情報では、高温処理されており、水をかけると無臭になる特性が紹介されています。65cmプランターでは約60粒、根元に施すと約2か月効果が続くという使用目安も示されています。
そのため、
- ベランダ
- マンション
- 鉢植え
- ハーブ
- ミニトマト
など、臭いをできるだけ抑えたい環境で使いやすい有機肥料です。
ただし、価格は一般的な有機肥料より高めなので、広い畑で大量に使用するより、少量を使う鉢植え・プランターでメリットを活かしやすい商品と考えるとよいでしょう。
こんな方におすすめ
- ベランダで家庭菜園をしている
- 鉢植えで使いたい
- 臭いが気になる
- 少量でも扱いやすい有機肥料を探している
向いていない方
- 広い畑で大量に使いたい
- 肥料代を最優先したい
5.東商 有機100%野菜の肥料
野菜中心の家庭菜園に
東商の「有機100%野菜の肥料」は、魚粉などの有機質原料を使用した野菜向けの有機肥料です。
東商によると、有機100%の肥料で、アミノ酸を含む魚粉や骨粉などを配合しています。
また、元肥だけでなく追肥にも使用できます。
野菜向けの商品なので、
- トマト
- ナス
- キュウリ
- ピーマン
- その他の家庭菜園
など、野菜を中心に育てている方に使いやすいでしょう。
一方で、魚粉などを含む有機肥料は、使用環境によって臭いが気になる場合があります。
ベランダなど臭いに敏感な環境では、施肥後の状態も考えて選びましょう。
こんな方におすすめ
- 野菜中心の家庭菜園
- 有機100%の肥料を使いたい
- 元肥と追肥の両方に使いたい
- 魚粉・骨粉などの有機質肥料を使いたい
向いていない方
- 臭いをできるだけ避けたい
- 室内で使いたい
- 広い畑で最安の肥料を大量に使いたい
有機肥料は「土をフカフカにする」?
有機肥料を紹介する記事では、
「有機肥料を使えば土がフカフカになる」
という説明を見かけることがあります。
しかし、土の状態は肥料だけで決まるものではありません。
- 土の粒子
- 有機物
- 水分
- 排水性
- 通気性
- 根の状態
- 土壌微生物
など、さまざまな要因が関係します。
そのため、
有機肥料を使えば必ず土がフカフカになる
とは考えず、堆肥などの土壌改良資材と肥料の役割を分けて考えることが大切です。土づくりの基本については「家庭菜園の土作り完全ガイド」で詳しく解説しています。
なお、「大地の実りUT」についてはメーカー自身が、使用することで土がフカフカになることや土の再生効果を特徴として紹介しています。
有機肥料なら肥料焼けしない?
これも注意が必要です。
「有機肥料だから絶対に肥料焼けしない」というわけではありません。
商品によって成分や施肥量が異なり、過剰に施用すれば植物に負担を与える可能性があります。
一方、今回紹介した「ぼかし完熟有機100%肥料」は、発酵済みで肥料焼けが起こりにくいことを特徴として販売されています。
重要なのは、
有機肥料かどうかではなく、商品ごとの使用量を守ること
です。
有機肥料と化成肥料、どちらがいい?
どちらが優れているというわけではありません。
有機肥料が向いている人
- 有機質原料を使いたい
- 有機栽培を意識している
- ぼかし肥料などを使ってみたい
- 肥料だけでなく土づくりも意識したい
化成肥料が向いている人
- 成分を分かりやすく管理したい
- 肥料の効き方を調整したい
- 臭いを避けたい
- 初心者でも簡単に施肥したい
家庭菜園では、「有機か化成か」だけで決めず、自分の栽培環境と管理方法で選ぶのがおすすめです。
目的別|おすすめの有機肥料
初めて有機肥料を使う
→ ニッコン 大地の実りUT
土に混ぜて使う元肥として、土づくりと肥料をまとめて考えやすいタイプです。
手軽に有機肥料を使いたい
→ 自然応用科学 まくだけ有機肥料
粒状タイプなので、必要な場所にまきやすく、手軽さを重視する方に向いています。
ぼかし肥料を使いたい
→ サンアンドホープ ぼかし完熟有機100%
発酵済みの有機肥料で、元肥・追肥など幅広く使用できます。
ベランダで臭いが気になる
→ バイオゴールド オリジナル
水をかけると無臭になる特性があり、鉢植えやプランターで使いやすい有機肥料です。
野菜中心で有機100%を選びたい
→ 東商 有機100%野菜の肥料
野菜向けに設計された有機100%肥料で、元肥・追肥の両方に使用できます。
有機肥料おすすめ5選まとめ
有機肥料は、単純に「有機100%だから良い」「価格が安いから良い」と考えるのではなく、用途に合わせて選ぶことが大切です。
今回紹介した5商品をまとめると、
| 商品 | 特徴 |
|---|---|
| 自然応用科学 まくだけ有機肥料 | 手軽に使いたい人向け |
| ニッコン 大地の実りUT | 土づくり・元肥向け |
| サンアンドホープ ぼかし完熟有機100% | 発酵済みぼかし肥料 |
| バイオゴールド オリジナル | 臭いが気になる鉢・ベランダ向け |
| 東商 有機100%野菜の肥料 | 野菜中心の有機栽培向け |
有機肥料を初めて使うなら、まずは**「元肥に使うのか、追肥に使うのか」**を決めましょう。
そのうえで、
- 畑なら大容量タイプ
- プランターなら扱いやすい粒状タイプ
- ベランダなら臭いに配慮したタイプ
- 有機栽培を重視するなら有機100%タイプ
というように選ぶと、自分に合った肥料を見つけやすくなります。
なお、施肥量や使用時期は商品によって異なります。
実際に使用するときは、必ず商品のパッケージ・説明書に記載された使用方法を確認してください。
コメント